
パソコンを用意しないで3Dプリンターやレーザーカッターを買ってしまう人が多い世の中に耐えられないので、FAB(デジタルモノづくり)に必要なPC環境とソフトをまとめてみました。
デジタル工作機は「パソコンとの連携が基本」なのでPCが無い機材は、ただのカッコイイ置物です。
1:推奨マシンスペック
Windowsの場合
- OS : Windows7以上は必須
- グラフィックボード : GeForce推奨(3D表現に強い必要あり)
- メモリ : 8GB以上推奨(多ければ多いほど良い)
Macの場合
- 最新のMac
※基本的にWindows推奨です。レーザーカッターやカッティングマシン等では「Mac非対応」は少なくありません
2:具体的なおススメマシン
私はGTuneのゲーミングノートPCを仕事用に使用していますが、3Dも2Dもドキュメント作成もこれ1台でOKです。ディスプレイサイズは最小の15.7インチですが、外部ディスプレイを用意すれば何も問題ありません。
ノートPCであれば、各種勉強会やワークショップにも手軽に参加できます。
3:PCをFAB向けに構築しよう
FABマシンにするために下記の準備を行いましょう。
■Googleアカウント
現在では無料ソフトが多く存在しますが、インストールの際にはメールアドレスが必須です。そこで「モノづくり用に特化したGoogleアカウント」を作成し共通アドレスとして使用しましょう。
またGoogleドライブ等を利用すれば、データの共有、ドキュメントの共有、チャット、ネット会話もできます。無料のサービスなので是非とも使い倒しましょう。
■Fusion360
Autodesk社の提供する3Dプリンター向けの3DCADソフトです。個人やスタートアップ企業向は実質無料で使用できます。
情報源: 無料3DCAD「Fusion360」のインストール方法 | 3Dプリンターなら「Makers Love(メイカーズラブ)」
■MeshMixer
Autodesk社の提供する3Dプリンター向けの3Dスカルプトソフトです。
前述のFusion360(機械的な設計)と比較して粘土彫刻(有機的な創作)が可能な便利なソフトです。こちらも無料。
情報源: 無料の3D彫刻「メッシュミキサー(Meshmixer)」のインストール方法 | 3Dプリンターなら「Makers Love(メイカーズラブ)」
■AdobeCC(Illustrator)
有料ではありますが、レーザーカッターやカッティングマシンを使用するには必須です。現在、Illustratorとのデザイン連携が世界標準になっています。
勿論、無料ソフトでも可能ですが「他者とのデータ共有・連携」ができなくなるので推奨しません。(ガラパゴス化したいならば止めませんが)
情報源: クリエイター向けソフトとサービス | Adobe Creative Cloud
特に学生向けのアカデミックパックは月々2000円弱(頻繁に割引セールをしてる)で全てのAdobe製品が使用可能になります。
その気になればWeb、映像、音楽、全てを作成可能!
将来Makerを目指す若者はスマホゲームに課金するより遥かに投資効率が良いでしょう。
まずはパソコンを用意してハッピーなMakerライフを送りましょう!